沖縄社会のありようは、他の日本の地域とは少し違っています。その代表的なものとして、先祖供養をおこなう年中行事の重要さというものがあげられます。
シーミーとお盆
先祖供養をおこなうお盆という行事は日本全国でおこなわれていますが、沖縄ではそれに加え春にシーミー(清明祭)というものがおこなわれます。これはお墓(沖縄のお墓は大きな規模で作られ、多人数でお祝い事ができるスペースがある)で親族が集まり、先祖供養と家族の健康を共に祝うというものです。沖縄社会において、親族の繋がりを強固にする役割も持っている年中行事でもあります。
また、お盆も通常の日本本土のものとは違います。まず日程が旧暦に沿っておこなわれます。そしてお盆の入り(ウンケーと呼ばれる)と中日(ナカヌヒーと呼ばれる)、最後にお盆送り(ウークイと呼ばれる)と3日にわたってお墓に集まりお祝いを執り行うのです。